IT業界人なら取得したい基本情報技術者とは?
基本情報技術者試験ってどんな試験?
資格を持っているとどんなメリットがあるの?
文系が独学してもとれるかな?
こんにちは。これから基本情報技術者試験に合格するために頑張る文系出身40代のjugemkkです。
みなさんは、情報系資格で有名な「基本情報技術者試験」はご存知でしょうか。
とくに文系の方には馴染みが薄い資格だと思います。
様々な業界で必要とされるデジタル人材に求められる「ITの知識・技術習得を証明する」国家試験です。
※IT「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)
ここでは、「基本情報技術者試験」について、どんな試験?この試験のメリットって何?どんな勉強をすればいいのか?といった、試験の概要から情報処理技術者取得のメリットや勉強方法を解説していきます。
後半は、基本情報技術者試験合格するための学習方法についてスクールや独学も含めて紹介していきます!
わたしのように基本情報技術者を取得しようと考えている方はぜひご覧ください!!
この記事の目次です。
- IT業界人なら取得したい基本情報技術者とは?
- ■基本情報技術者試験とは?
- ■ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違い
- ■基本情報技術者試験に合格するメリットとは
- ■基本情報技術者試験を独学で学習する方法
- ■まとめ
この試験は、IT業界で就職や転職を考えている方にとって習得すべき資格試験であり、またIT業界だけでなく様々な業界で活躍できるデジタル人材として非常に有利になる試験です。
わたしは、この基本情報技術者試験の学習を進めるにあたり、ITに関する基礎的な知識や技術を身に付けることができるため、試験合格後は即戦力として信頼を高めることができると信じています!
ということで、まずは基本情報技術者試験とは何か?この資格の概要を知ることで何から取り組んでいけばよいのか見ていきたいと思います。
■基本情報技術者試験とは?
ここでは、基本情報技術者試験の概要について解説していきます。
この「IT業界(情報処理技術者)の登竜門」的な資格試験とは、どんなものなのか知りましょう。
●IT技術を提供する側が合格しておきたい資格試験
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の区分のひとつである国家試験です。
受験資格に条件はなく、どなたでも受験することが可能です。
引用元:IPA情報処理推進機構「情報処理技術者試験 試験要綱」
「情報処理の促進に関する法律」に基づき、いくつかの情報処理技術者試験はあります。
情報処理技術者は、情報処理に関する業務従事者の知識・技術の向上を目的に経済産業大臣が定めおり、基本情報技術者試験はその名の通り「基本的な知識・技能を有していることを国が認定する」ものなのです。
情報処理技術者には、他にも高度な専門的知識に関する資格(IPA試験要綱のピンク色の部分)もありますが、基本情報技術者試験はその中でも基礎的な知識・技能に関する試験になります。
情報処理技術者の試験として、ITパスポート試験は基本情報技術者試験とよく比較されています。
ここでまず違いを知っておきましょう。
ITパスポート試験(IP) →「ITを利用する側」
この二つの試験は、提供する・利用する双方の知識と技能の照明となるため、エンジニアとしてのキャリアを進めていく土台として、最初に取得しておきたい資格と言えるでしょう。
また基本情報技術者試験を受験した人の平均年齢は約25歳と統計資料にはあります。それを考えると、やはり多くの人がキャリアのスタート時に必要と判断し、試験を受験しているということがわかります。
まだ試験合格していない方は、ぜひ私と一緒に基本情報技術者を学んで受験を検討してみてはどうでしょうか。
それでは、次に基本情報技術者試験の難易度と合格率について解説していきましょう。
●難易度はレベル2(中級)、決して容易な試験ではない。
基本情報技術者試験は、しっかりしたIT知識が必要な試験です。
基本情報技術者試験の合格率は、令和2年度以降で約40%ほどです。
ちなみにITパスポート試験は、国家試験レベル1です。国家試験レベル1程度は、社会人全般に必要な知識レベルです。
先ほども述べたように、IT技術を提供する側の試験となるため、IT業界で働いている方でもしっかりと知識・技能を修得していなければ合格することは難しい試験といえます。
また基本情報技術者試験の難易度を上げている要因として、「プログラミングに関する知識」が出題されるからです。プログラミング慣れしていない方が初めて学習するということもあり、試験の難易度が上がってしまうのでしょう。
基本情報技術者試験は、通年2回実施されていて、平均受験者数は約5万人前後の方が受験されているようです。また社会人と学生の受験者を比較すると、学生の方が合格率が高くなっています。
平成31年春期の統計では、
社会人 → 21.3%
学生 → 24.1%
という結果となっています。
基本情報技術者試験の難易度は高い方ですが、しっかり学習すればIT業界初心者の方でも知識・技能が習得できる資格ということで、少し安心しました。
●基本情報技術者試験の実施時期と時間について
ここからは、試験の実施時期と時間について解説していきます。
〇実施時期について
基本情報技術者試験は、2023年4月より通年実施される試験に変更され、随時実施されています。
試験会場により異なりますが、自由に自分の都合に合わせて試験日を選択することができるようになりました。
※ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験も随時実施されるように変更されました。
〇試験時間について
基本情報技術者試験は、科目A(90分)と科目B(100分)で実施されます。
※以前のように午前と午後の試験に分かれて実施はなくなりました。
※同日に科目Aと科目Bを受験しなければならなくなります。
参照元:IPA情報処理推進機構「情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について」
※情報技術者試験は、個人のみの受付で、原則インターネット経由での申し込みとなります。
●試験内容・受験料について
ここでは、試験の内容について解説していきます。
科目Aと科目Bの試験で、出題形式が異なるので注意しましょう!
〇科目Aの試験内容について
科目A試験は、全60問の四肢択一式です。
以下の分野より60問出題されます。
・テクノロジ系(技術的内容)
基礎理論、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、ヒューマンインターフェイス、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術など、IT技術に関する幅広い基礎知識が問われます。
・マネジメント系(管理的内容)
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査などの問題が出題されます。
・ストラテジ系(業務的内容)
システム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ、企業活動、法務などに関する問題が出題されます。
試験内容レベルは「2」になるため、「基本的知識・スキルを有し、一定程度の難易度又は要求された作業について、その一部を遂行できる能力」が求められるため、やはり問題も難易度は上がります。
科目A試験の出題範囲は、以前の午前試験に準じますので、詳しい出題範囲については、公式の「試験要綱・シラバス」を確認しましょう。
〇科目Bの試験内容について
科目B試験は、全20問の選択問題なし全問必須解答です。
以下の分野を中心にした構成に変更されました。
・「情報セキュリティの確保」に関すること
情報セキュリティ要求事項の提示(物理的及び環境的セキュリティ、技術的及び運用のセキュリティ)、マルウェアからの保護、バックアップ、ログ取得及び監視、情報の転送における情報セキュリティの維持、脆弱性管理、利用者アクセスの管理、運用状況の点検など、情報セキュリティ全般に関する問題が出題されます。
・「データ構造及びアルゴリズム(疑似言語)」に関すること
再帰、スタック、キュー、木構造、グラフ、連結リスト、整列、文字列処理などに関する問題が出題されます。
・「プログラミング全般」に関すること
実装するプログラムの要求仕様(入出力,処理,データ構造,アルゴリズムほか)の把握、使用するプログラム言語の仕様に基づくプログラムの実装、既存のプログラムの解読及び変更、処理の流れや変数の変化の想定、プログラムのテスト、処理の誤りの特定(デバッグ)及び修正方法の検討などに関する問題が出題されます。
・「プログラムの処理の基本要素」に関すること
型、変数、配列、代入、算術演算、比較演算、論理演算、選択処理、繰返し処理、手続・関数の呼出しなどに関する問題が出題されます。
・「プログラミングの諸分野への適用」に関すること
数理・データサイエンス・AIなどの分野を題材としたプログラムなどに関する問題が出題されます。
科目B試験のプログラミング問題は、ITパスポートとは段違いの難問です。わたしのようなIT初心者だけでなくIT業界の方でも鬼門と言える分野でしょう。
科目B試験についても公式の「試験要綱・シラバス」を確認しましょう。
〇合格基準について
基本情報技術者試験は、科目A・科目Bともに1,000点満点で採点されます。
試験合格するには、600点以上の得点が必要となります。
〇採点方式について
2023年(令和5年)4月より「IRT方式」で採点されます。
IRT方式とは、「Item Response Theory(項目反応理論)」の略で、解答結果に基づいて配点を算出する方式のことです。
※従来のような「1問何点」といった採点基準がありません。
※この方式を採用することで、試験の通年実施が可能となったんですね。
〇試験の方法について
試験は、個人での申し込みのみでインターネットより申し込みます。
試験会場は、CBT方式で、各都道府県で一カ所以上の試験会場が設けられています。
基本情報技術者試験を受験をされる方は、試験申し込み開始期間に試験運営者サイトにアクセスして、受験に都合のよい日程と会場を選び、試験の予約を行います。
ここで「CBT方式」について解説します。
CBT方式とは、コンピュータを使用して実施する試験方式のことで、情報セキュリティマネジメント試験にも採用されています。
コンピュータに表示された問題を、マウスやキーボードを使用して解答していく仕様です。
CBT方式の試験は、試験主催者のIPA(情報処理推進機構)が「疑似体験用ソフトウェア」を公開しているので一度は確実に試してみましょう。
〇受験料について
受験料は7,500円(税込)です。
払い戻し等はできないので、体調管理等には気を付けて試験まで過ごしましょう。
スケジュール、手数料などの案内は、IPA(情報処理推進機構)から確認できます。
次は、ITパスポート試験との違いについて少し解説していきます。
■ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違い
ITパスポート試験は、これからの時代に社会人が備えておくべきITの基礎知識を証明するための資格といわれています。そのため「取っておいて損はない資格」のひとつです。
よくITパスポート試験と基本情報技術者試験を比較する方がいますが、要は試験のレベルがちがうということです。
基本情報技術者試験の説明でも解説しましたが、ITパスポート試験と基本情報技術者試験では難易度にかなりの差があります。
IT業界で働くことを考えるならば、ITパスポート試験と基本情報技術者試験どちらかではなく、両方を試験合格すると仕事としてかなり強い武器になるでしょう。
多少時間がかかると思われますが、ITパスポート試験も基本情報技術者試験と同様に随時実施されている試験なので、いつでも自分が決めた日に受験ができます。
ITに対して苦手意識がある方は、まずはITパスポート試験の学習から始めてみることをお勧めします。
ITパスポートについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
リンク「ITパスポートとは?」
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では、基本情報技術者試験のお話に戻ります。次は、メリットについて解説していきます。
■基本情報技術者試験に合格するメリットとは
この章では、基本情報技術者試験を取得するメリットについて紹介していきます。
一番大きなメリットとしては、この資格を持っていれば知識の証明になるため仕事上の信頼を得たり、提案に説得力を持たせることができるということです。
今回は就職、転職に注目して紹介していきます。
●「IT企業で仕事」を考えているなら
IT業界で働くことを考えているなら、ぜひ基本情報技術者試験を取得しておきましょう。
IT技術者としての基本が身に付くため、即戦力として見てくれることでしょう。
●「IT企業へ転職」を考えているなら
IT企業へ転職を考えるなら、基本情報技術者試験合格は大きなアピールポイントになるでしょう。
あなたのITの知識や技能のスキルを証明することは簡単にはできません。ですが、この資格があれば一つの照明になるため転職活動にも活かすことができるでしょう。
●「フリーランス」を考えているなら
あなたが、経験を積んだエンジニアで、これからフリーランスになろうと思っているなら、すでにこの資格は取得しているから問題はないでしょう。
そういった方は、自分の技術をポートフォリオ等で証明できるからですね。
逆に、IT業界未経験からフリーランスにと考えているなら、基本情報技術者試験の知識は必須です!
付け加えるのであれば、ITパスポート試験も合わせてがんばりましょう!
次は、基本情報技術者試験を合格するのに「独学」でいけるのか?
「独学での学習方法」について解説していきます。
■基本情報技術者試験を独学で学習する方法
基本情報技術者試験も効率よく学習すれば、独学で取得できる資格です。
ここでは、独学に役立つ情報を紹介していきます。
●過去問を解いて自分のレベルを知ることから始める
資格試験対策として、まずは自分の知識レベルを知ることが大事です。
自分の得意・不得意をしることで、何から勉強すればよいのか見えてきます。
そこで手っ取り早い方法が、過去問を解いて自分のレベルを知ることです。
自分は、どの分野の知識が足りてないのか?苦手なのか?の違いによって勉強方法が変わってきます。
過去問は、公式サイトで公開されていますので、自由に解くことができます。
●書籍を使って学習
自分のレベルがわかったら、自分に合った書籍を購入しましょう。
情報技術者試験は、かなりの頻度で改訂されています。
古い書籍は、出題範囲が改訂前のものもあるので、最新書籍を購入するようにしましょう。
・たくさんの文字は苦手という方向け
「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」
イラストが多く、図解として学習できる内容です。
各項目の解説もかなり詳しくなっていて、仕組みを理解させてくれる書籍です。
・IT用語が苦手だという方向け
「イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室」
こちらは先ほど紹介した書籍より文字数は多くなります。
しかし、程よくイラストを交えて用語を身近なものに例えて解説してくれているため、初心者にもわかりやすい内容になっています。
IT用語に馴染みがない、横文字が苦手だと感じている方におすすめの書籍です。
・科目B試験対策に「アルゴリズム分野が全く分からない」という方向け
「うかる!基本情報技術者 科目Bアルゴリズム編・セキュリティ編」
2023年4月より試験形式が変更となりますが、内容は以前の午後試験と変わりません。
アルゴリズムとプログラミングの問題は難しいことに変わりはなく、合否を分ける重要な問題です。
この書籍は、アルゴリズムとは?という基礎的な内容から学習することができる書籍です。
プログラミング基礎が理解できていないと、問題を解いて解説を読んでも何が間違っているのか理解できません。問題より基礎学習からという方はこの書籍をおすすめします。
●専門学習サイトやアプリを活用して学習する
なかなかデスクの前で学習するのは大変という方は学習サイトを活用しましょう。
このサイトでは、基本情報技術者試験の過去問題を網羅しているサイトです。
試験問題になれる意味でも、十二分に活用できるでしょう!
【令和元年秋対応】基本情報技術者 午前問題集
「【令和2年春対応】基本情報技術者試験 午前問題集」をApp Storeで
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.miniy.android.fe_lite&hl=tr&pli=1
これは、スマホ用アプリです。
一問一答形式で過去問題が出題され、ランダムで出題されます。
解答後、正解と解説が表示されます。
基本情報技術者試験 午前問題集(開発元:Maili Saito)
●効率的な試験対策について
試験対策は、とにかくインプットとアウトプットが大事です。
テキストなどで得た知識を頭の中に入れ込んだら(インプット)、すぐに過去問題などを解いてみましょう(アウトプット)。これを繰り返すことで、得た知識を脳に定着させることができます。
また、活用した書籍は繰り返し読むことをおすすめします。以外に、抜けていたところが見つかります。
これを繰り返すことで、実践できる知識と技能が身に付くため、その証明として基本技術者試験に合格できるということです。
●プログラミングの学習について
基本情報技術者試験で難関といえるのが「アルゴリズム」と「プログラミング」に関する問題でしょう。
ここでは、プログラミング学習におすすめを紹介します。
〇プログラミング学習サイトの活用
プログラミングの学習は時間のかかるものですが、今後も必ず役に立ちます。
基礎から学習しようと考えている方はこちらの学習サイトをお勧めします。
〇通信講座を活用
プログラミング学習は、慣れない言語とさまざまな構成をしているため、理解に時間がかかり挫折しやすいです。そんな自分を後押ししてくれるのがスクールを活用する方法です。
スクールは、試験合格にするためのノウハウを教えてくれます。
学校に行く方が吸収できるのであれば活用することをおすすめします。
プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」
■まとめ
いかがだったでしょうか。
情報技術者なら持っていたい資格「基本情報技術者試験」について解説しました。
試験を受験するか悩んでいた方や、学習法に悩んでいた方、その他にも悩みを抱えていた方々の参考になればわたしはうれしいです。
自分に合った学習方法で、合格を目指しましょう!
わたしも現在勉強中です!
それでは、一緒に合格目指して、がんばっていきましょう!!