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「補数」(進数による数値の表現)についてわかりやすく解説|基礎理論(基本情報技術者)

|補数とは?

 補数とは、コンピュータ科学やデジタル電子回路において使用される数値表現の一つです。主に負の数を表現する際に利用されます。補数は、元の数値に対して特定の操作を行うことで得られる補数値を指します。

 

|補数には主に2つの種類があります。

 「1の補数」と「2の補数」です。

 

 「1の補数」は、負の数を表現する際に使用されます。具体的には、符号ビットを反転させる操作です。符号ビットは最上位ビットであり、0が正の数を表し、1が負の数を表します。1の補数は、負の数を正の数として表現するため、符号ビットを反転することで実現されます。

 「2の補数」は、負の数を表現する際により一般的に使用されます。2の補数は、1の補数に1を加えたものです。具体的には、1の補数を求めた後に1を加えます。この方法により、負の数の表現がより効率的に行われます。2の補数を使用することで、負の数の加算や減算などの演算が正の数と同様に行えるため、計算処理が簡素化されます。

 

 以上が、補数についての概要です。補数は負の数の表現や演算において重要な役割を果たす数値表現方法であり、コンピュータのデータ表現や演算において広く利用されています。

|補数を使用するメリットとは?

 補数は、進数における数値の表現方法の一つであり、主に負の数の表現や演算に利用されます。これから補数を使用するメリットを例題を交えながら解説します。

 

 例えば、10進数で考えてみましょう。-5を表現するためには、符号ビットを使用する方法があります。符号ビットが1なら負の数を表し、0なら正の数を表します。しかし、この方法では負の数の加算や減算が煩雑になります。

 

 ここで、1の補数を使用するとどうなるでしょうか。1の補数では、符号ビットを反転させることで負の数を表現します。例えば、8ビットの場合、5を1の補数で表現すると、符号ビットを反転させた結果「11111011」です。この表現では、負の数の加算や減算を正の数と同様に行えます。例えば、「11111011(-5) + 00000010(+2)」は、「11111101(-3)」となります。

 

 次に2の補数を考えてみましょう。2の補数では、1の補数に1を加えた値を使用します。この方法では、負の数の加算や減算がより効率的に行えます。例えば、5を2の補数で表現すると、「11111011」に1を加えて「11111100」となります。この表現でも負の数の演算が正の数と同様に行えます。例えば、「11111100(-5) + 00000011(+3)」は、「11111111(-2)」となります。

 

 補数の利点は、負の数の表現や演算を効率的に行えることです。また、コンピュータの補数演算回路もシンプルで効率的です。補数を使用することで、負の数の表現や演算において煩雑さを解消し、計算処理を簡素化できます。

 

 ただし、補数を使用する場合には注意点もあります。数値範囲において最小値と最大値が1だけ異なるため、オーバーフローやアンダーフローに注意が必要です。また、正負ゼロの表現方法が複数存在する場合もあります。

 

 以上が、補数を使用するメリットについての解説です。

 補数は、負の数の表現や演算において重要な役割を担っています。

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