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メモリシステムと記憶階層の仕組みと特徴をわかりやすく解説|コンピュータシステム・基本情報技術者試験

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ここでは、コンピュータシステムよりメモリシステムと記憶階層の仕組みと特徴について見てみましょう。

 

はじめに

 メモリシステムとは、コンピュータの処理速度や性能に影響を与えるデータの保存とアクセスの仕組みである。記憶階層とは、メモリシステムを構成する複数の記憶装置の間に存在する速度や容量やコストの差異を利用して、効率的にデータを管理する方法です。

 メモリシステムは、コンピュータの処理速度や性能に大きく影響します。例えば、CPUとメモリ間のデータ転送速度が遅いと、CPUが待ち時間を発生させてしまい、処理能力が低下します。また、メモリの容量が不足すると、ディスクなどの低速な記憶装置にデータを退避させなければならず、処理速度が遅くなってしまいます。

 記憶階層は、メモリシステムの効率性やコストパフォーマンスを高めます。例えば、高速で高価な記憶装置には頻繁にアクセスされるデータを配置し、低速で安価な記憶装置にはあまりアクセスされないデータを配置することで、全体的なデータアクセス時間を短縮し、コストを削減することができます。

 

1.メモリシステムと記憶階層の概要と目的

 メモリシステムと記憶階層は、コンピュータの動作原理や設計方法を理解する上で重要な知識です。

 メモリシステムとは、コンピュータがデータを格納し、アクセスするための機構のことです。メモリシステムは、さまざまな特性を持つ複数の記憶装置から構成されており、容量、速度、コスト、永続性などになります。

 記憶階層とは、これらの記憶装置を効率的に組み合わせて、コンピュータの性能を最適化するための仕組みのことです。記憶階層では、高速でコストの高い記憶装置を少量、低速でコストの低い記憶装置を多量に用いて、全体としてバランスの良いメモリシステムを実現します。

 

2.メモリシステムの種類と特徴

 メモリシステムは、コンピュータの処理速度や性能に大きく影響する要素の一つです。メモリシステムには、レジスタキャッシュメモリ、メインメモリ、補助記憶装置などの種類があります。

 

レジスタ

 レジスタとは、CPU内部にある最も高速なメモリで、容量は非常に小さく、数バイトから数十バイト程度になります。CPUが直接アクセスできるメモリであり、演算や制御に必要なデータや命令を一時的に格納します。

 レジスタは、CPU内部にあるため、メモリにデータを読み書きする際のアクセス時間が最も短いです。※レジスタアクセス時間は、数ナノ秒から数十ナノ秒程度になります。

 レジスタは、汎用レジスタと専用レジスタに分類されます。汎用レジスタとは、データやアドレスなどを自由に格納できるレジスタで、専用レジスタとは、特定の目的にしか使えないレジスタになります。

 レジスタは、ビット数や個数がCPUの種類や世代によって異なります。ビット数とは、レジスタが一度に扱えるデータの量のことで、個数とは、CPUが持つレジスタの数のことです。

 

キャッシュメモリ

 キャッシュメモリとは、CPUと主記憶装置の間に配置される高速な小容量のメモリです。

 キャッシュメモリは、CPUが頻繁にアクセスするデータや命令を一時的に保存しておくことで、CPUと主記憶装置の速度差を解消し、システムの性能を向上させる役割を果たし、レベル1(L1)、レベル2(L2)、レベル3(L3)などの階層構造に分かれており、レベルが低いほど容量は小さく、速度は高く、CPUに近い位置にあります。一般に、L1キャッシュはCPU内部に組み込まれており、L2キャッシュやL3キャッシュはCPU外部にあります。

 

③メインメモリ

 メインメモリとは、CPUが直接アクセスできるメモリのことで、プログラムやデータを一時的に格納する役割を持っています。

 メインメモリは、電源を切ると内容が消える揮発性メモリと、電源を切っても内容が保持される不揮発性メモリに分けられます。揮発性メモリの代表的なものはDRAMDynamic Random Access Memory)で、高速で大容量のメモリを実現できますが、定期的に電気信号を送って内容を更新しなければならないため、消費電力が高くなります。不揮発性メモリの代表的なものはフラッシュメモリで、電源を切っても内容が保持されるため、バックアップやデータ転送に適していますが、書き込みや消去の回数に制限があり、寿命が短くなります。

 

④補助記憶装置

 補助記憶装置とは、コンピュータの性能や機能を向上させる重要なメモリシステムの一部で、主記憶装置に比べて容量が大きく、アクセス速度が遅いメモリ装置のことです。補助記憶装置には、ハードディスクや光ディスク、磁気テープなどがあり、主記憶装置に収まらないデータやプログラムを保存したり、電源を切ってもデータを保持したりすることが役割です。

 また、主記憶装置と比較して非揮発性であるという特徴があります。これは、電源が切れてもデータが消えないことを意味します。

 

 

3.記憶階層の仕組みと効果

 メモリシステムの種類に応じて、アクセス速度と容量のトレードオフを最適化するための記憶階層の原理とメリットについては、以下のようになります。

 

①記憶階層

 メモリシステムを複数のレベルに分けて、それぞれのレベルで異なる種類のメモリを使用することで、一般に上位のレベルではアクセス速度が高く、容量が小さく、コストが高いメモリを使用し、下位のレベルではアクセス速度が低く、容量が大きく、コストが低いメモリを使用します。例えば、CPU内部のレジスタキャッシュメモリは上位のレベルにあり、主記憶や補助記憶は下位のレベルにあります。

 

②記憶階層の原理

 これは、局所性と呼ばれる現象に基づいており、プログラムが実行される際に、ある時点でアクセスされるデータや命令は、その近傍のデータや命令に高い確率でアクセスされるということです。このように、一部のデータや命令が頻繁にアクセスされることを利用して、記憶階層では上位のレベルにそのようなデータや命令をコピーしておきます。そうすることで、アクセス速度が高いメモリからデータや命令を取得できる可能性が高まります。

 

③記憶階層のメリット

 メリットは、アクセス速度と容量のトレードオフを最適化することです。すべてのメモリをアクセス速度が高いものにすると、容量が小さくなり、コストが高くなり、すべてのメモリを容量が大きいものにすると、アクセス速度が低くなり、性能が低下します。記憶階層では、頻繁にアクセスされるデータや命令はアクセス速度が高いメモリに配置し、そうでないものは容量が大きいメモリに配置することで、平均的なアクセス速度を向上させつつ、必要な容量を確保し、コストを抑えることができます。

 

おわりに

 今回は、メモリシステムと記憶階層の基本的な概念や用語について説明しました。

 メモリシステムは、CPUとデータをやり取りするための装置であり、記憶階層は、メモリの種類や性能を分類するためのモデルです。メモリシステムと記憶階層を理解することで、コンピュータの動作や性能に関する知識を深めることができます。

 今後の展望として、メモリシステムの高速化や大容量化が進むと予想されます。例えば、新しい技術や素材を用いたメモリ装置の開発や、3D積層や光伝送などの技術を用いたメモリシステムの設計が行われるといったことです。また、記憶階層の最適化や柔軟化が進み、アプリケーションやユーザーのニーズに応じて、動的に記憶階層を変更したり、複数の記憶階層を組み合わせたりすることができるようになると予想されます。

 

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